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レトロテントの魅力|レジャーキャンプの本場・欧州の本気を知る

レトロテントの魅力|レジャーキャンプの本場・欧州の本気を知る

「レトロテント」、もしくは「ヴィンテージテント」と呼ばれるテントをご存じでしょうか?

フランスやドイツ、イギリスなどレジャーキャンプの本場でもある欧州から生まれた、優雅で気品のあるテントが「レトロテント」で、キャンプでアクティビティを楽しむベースにもピッタリで、なにより「テントサイトで楽しむこと」その物を目的とした滞在型レジャーキャンプにはもってこいのおしゃれなテントです。

今回はその「レトロテント」の魅力を、ぜひあなたにもお伝えしたいと思います!

そもそもレトロテントとは?

1900年前後からフランスをはじめとする欧州で発祥した、数々のテントメーカー。

それら各メーカーが生み出したテントのうち、主に70年代~80年代にかけて作られたテントが、現在流通している「レトロテント」と呼ばれるヴィンテージ物のテントです。

元々日本ではキャンプと言えば週末に1泊~2泊程度で行くことが多いと思いますが、欧州ではバカンスを使って1週間以上をテントで過ごすことも少なくありません。

その為テントも運搬のしやすさや簡単に立てられることを求めるよりも、立てた後に快適に過ごすことが主目的で作られていました。

ですので「鉄骨テント」という別名があるほど、鉄(スチール)製のフレームをまさに家の骨格のように組み上げ、そこに厚手で頑丈な天然コットンの重たい幕体をかけた、大きく頑丈な家型(=オーナーロッジ型)のテントがほとんどです。

当然のごとく運搬は車でなければ持ち運びできないほど重く、実際に立てるのにも大の大人が2人がかりでも30分以上はかかるという、現代の携帯性に優れ立てやすい気軽なテントとは一線を画したものです。

しかし、その分立ち上がったその姿は、幕体のカラフルな色合いも相まって、まさにちょっとした別荘でも立てたかのようないでたち。

さらに物によってはカーテンや出窓がついていたり、格子状のビニール窓がついていたりと、デザインも日本のテントでは考えられない、欧州の気品を感じさせます。

天井の高さも優に大人が立って移動できるほど余裕を持った大きさで、フランスの代表的メーカー「マルシャル」などは、そのおしゃれな色使や細部へのこだわり、そして頑丈で快適な居住性を実現していて、「テント界のロールスロイス」とまで呼ばれるほどのテントを作っています。

レトロテントの素材

現代のテント幕の素材と言えば、最近でこそ焚火の火の粉で穴が開きにくいコットン生地を混紡したポリコットン、もしくはT/C素材が出始めたとはいえ、やはり中心はナイロンやポリエステルといった化繊生地。

これらは防水性や乾燥性にすぐれるため手入れもしやすく、しかも軽く安価ということもあって、現代の携帯性に優れたテントにはほとんど使用されている素材です。

また、ポールにはアルミ合金やカーボンファイバーなど、軽さと堅牢さを兼ね備えた素材が開発され、使用されています。

しかし翻って「レトロテント」では、作られた年代を見ても分かるように、新素材などは存在しない時代。そんな時代に作られたテントですから、素材もまさにレトロ!

スチールの骨組みと天然コットンの幕体といった組み合わせは、手入れを怠ればすぐに錆びたりカビが生えたりと、取り扱いが楽な素材ではありません。

さらに前述の通りそれ自体が重くかさばる為に、携帯性と収納性はお世辞にも良いとは言えません。

しかし天然コットンの持つ自然な風合いの幕体や、スチールの骨組みの頑丈な安心感には今でも根強いファンが多く、すでに製造中止になっているモデルなども含めて「レトロ」な魅力を感じる人々から愛され続けているテントなのです。

レトロテントの魅力

テントを立てただけで、そこから過ごす時間の楽しさを想像してワクワクできる。それが「レトロテント」の何よりの魅力です。

元々1週間以上の滞在型を想定して作られたテントですから、その居住性は現代日本でよく使われているテントの比ではありません。

天井高は高く、前室は「前」というのに?が付くほど広いテントがほとんどで、その中ではテーブルやキッチンと広げても、実にゆったりと優雅な時間を過ごすことが出来ます。

例えばキャンプ場での朝。雨音で目が覚めたとしたら、仮にその日に帰る予定ではなくても憂鬱な気分になりますよね。

しかし、「レトロテント」だったらその雨のキャンプですらいい思い出に変えてしまう力があります。

もちろん、その日のうちにテントを撤収して帰らなければならないとしたら、それはそれで大変のは変わりません。

それでも水分を吸収して繊維自体が膨れるコットン生地はそれ自体が防水性を持ちますし、手を伸ばせば雨に濡れる環境下でも、その幕体の下ではそれを眺めながらのんびりと過ごすことが出来るくらいの広々とした空間が広がり、雨も愛おしく思えるほど優雅な時間を過ごすことが出来ます。

また、欧州らしい色使いがおしゃれな外観の「レトロテント」は、おそらくほとんどのキャンプ場に行ったとしても、誰かと被ることはありませんし、そのパット見目を引く立ち姿は他のキャンパーの注目の的となることは間違いありません。

何よりトイレなどから帰って来て自分のテントを間違えることは無いでしょうし、我がテントの優雅な立ち姿を見た時の満足感は、きっとあなたの心を満たしてくれるはずです。

レトロテントのメーカー

「レトロテント」と一口に言っても、欧州各社のメーカーから実に様々な形の商品が発売されています。

現在は製造中止になっていたりする商品が殆どですので、「レトロテント」のオーナーになるためには、国内外で出回っている程度のいい中古を探すしか手はありません。

ここでは、「レトロテント」を探す為の指針の一つとして、「レトロテント」の代表格でもあるフランスとドイツの有名メーカーをいくつかご紹介します。

フランス

Maréshal(マルシャル)

1904年創業のフランスでも最も古いテントーメーカーの一つ。同社の作る高級コットンとスチールフレームテントは「テント界のロールスロイス」とも呼ばれる、まさに「レトロテント」の王様とも言える代表的メーカー。

Raclet(ラクレ)

1919年創業でMaréshalと並ぶフランス最古のテントメーカーの一つ。おしゃれで質の良いコットンテントで有名。

Cabanon(キャバノン)

1959年創業から今もなお存在する現存するレトロテントのメーカーは最古。シンプルかつおしゃれなロゴが特徴的なテントメーカー。ロゴは年代によって異なるため、コレクター心をくすぐります。

ドイツ

Klepper(クレッパー)

1907年創業。元々はフォード社の創業者と共に折り畳みカヤックの開発・販売をしていたカヤックのパイオニア。1060年ごろからその技術を生かしてテント製造をはじめ、ドイツらしい無駄のないフォルムと頑丈さはコアなファンの心をつかんでいます。

POUCH(プーフ)

1050年創業で元々はポンチョや作業服を手掛けていたメーカー。のちにテキスタイル製折り畳みボートを製造し、テントをはじめとするアウトドア用品を手掛けるが、現在はボートの専門メーカー。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

重量やメンテナンスの大変さなど、色々とデメリットもありながら、それを補って余りある、あなたの所有欲を存分に満たしてくれる「レトロテント」。

キャンプ場でも注目間違いなしの「相棒」は、家族や仲間たちと、テントで過ごすことを楽しむキャンプには、確実に欠かせないアイテムとなってくれますよ!